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そら豆の管理から、草との向き合い方を考える

time 2017/04/13

そら豆の管理から、草との向き合い方を考える

4月に入って、暖かくて気持ちの良い農作業日和の日が多くなってきています。

画像は本日朝の畑の菜の花です。

3月の終わりから4月の始めにかけて降り続く雨を「菜種梅雨」と言って、菜の花の盛りの頃に降る長雨なのだそうです。

この菜の花は冬の一番寒い時期に蕾を付ける非常に開花が早い品種です。

ですので既に花の盛りを越えてほとんどが莢に変わって来ていますが、昨日までの雨の多い日々で一気に花が落ちていった印象です。

今日は収穫までいよいよ一月程に迫っているそら豆を見ながら、その中で草との向き合い方に付いて思うことがありましたので紹介していきたいと思います。

春になりましたので、最近はどんどん気温が上がっております。

上がる気温に比例して、色んな生き物の活動が活発になります。

その中で、この時期で一番難しいと感じるのが活発になる雑草との向き合い方です。

「草を敵としない」という自然農の原則を基に草と向き合っておりますので、刈っても刈っても雑草が生えてくるというような、労働時間を増やせば解決するような問題ではないです。

まずは現在のそら豆の育ち具合から紹介します。赤丸で囲んでいる箇所に小さなそら豆の莢が見えます。

そら豆も今は花の盛りが過ぎ、古い受粉したものから花が枯れていっています。

そして完全に枯れて真っ黒になって萎(しぼ)んでしまった花の花びらをゆっくり剥がすとこの莢が現れます。

自然のままですと、莢が大きくなりながらこの花びらを自分で破って姿を見せてくれます。

今期はそら豆の種蒔きを線状パターンと面状パターンで行ってみました。

分かりやすいように撮ってきました。

こちらが面状です。赤線で囲んである箇所に、100×50(cm)の等間隔で種を蒔いています。

そしてこちらが線状です。赤線の右側に30cm間隔で一直線に二列蒔いています。

画像では分かりにくいのですが、この二列はほぼ平行で、間隔は180cm程あります。

青線の箇所は、去年の夏にオクラを線状に作付けしておりました。冬を越えても、まだ枯れ株が残っています。

このそら豆の草刈を先週行いました。

作業内容としては、まず少しそら豆から離れた箇所を刈払機で刈って、その後株元の草を鋸鎌で刈っていきました。


刈払機はこのタイプでササっと刈ってしまいます。

この時期そら豆にとって一番厄介な雑草は、同じように上に伸びる雑草だと思います。

私の経験では同じマメ科のカラスノエンドウという草がネックです。


こんな草です。(カラスノエンドウ)

放って置くと、このカラスノエンドウがそら豆を支柱代わりにしてどんどん上に登っていって、そら豆の側面全体を覆ってしまうのです。

数年前、この覆われた状態は「そら豆収穫までに吹く強い風に対してカラスノエンドウが支えになってくれるのではないか?」とか「そら豆の莢の中の実が太って重くなってきたときに、これもカラスノエンドウが支えになってくれるのではないか?」と考えて放置してみたことがありました。

すると、そら豆の花はほとんど落ちてしまって莢ができずに収量がガタ落ちしてしまうという結果になってしまいました。

日光はそら豆の真上から当たっているから大丈夫だろうとは思ったのですが、やはり他の草に覆われてしまうようではダメなのだなとその時に発見したのです。

ですので、それ以来収穫時期まで何度か具合を見ながらそら豆周りの草刈りは欠かさずおこなっています。

それで先程の面状と線状のそら豆の画像なのですが、今週に入って面状に作付けしたそら豆へのアブラムシの被害が深刻になってきてしまっています。

この画像だけでは伝わりきれないのですが、害が深刻な株では上部が枯れてしまっているものもあって、今までの経験でも一番ヒドい様な気がしています。

それで、なぜ線状に作付けしたそら豆はこのような深刻な状況になっていないのかな~と色々見比べておりました。

川口由一さんの本には、「アブラムシがいるところは養分過多なので草を刈らないようにする。草を刈って敷くと養分になってしまう。」と書いてあります。

まさにこれをやってしまっていて、今後は草を刈らずに草を踏み倒して抑える方法も織り交ぜながら対応していかないといけないなと反省しながらの観察です。

面状でも、比較的被害の少ない箇所は赤線付近の面の外側の株でした。

昔鹿児島で有機農業の修行をしている時から感じていたことがあります。

畑の端というのは、その外側に雑草が生えていたり、自然環境が身近にあると、その畑の中でもその箇所の作物は違った生育をするなということです。

最初は雑草が近くに生えている、もっとひどい箇所では放棄地の隣で、50cm先は林状態という箇所もあったで、養分を取られて生育が悪いのでは?と考えておりました。

しかし実際はそういった畑の端の箇所は収量がガクンと落ちることはほとんどなく、逆に畑の真ん中に植わっている作物の方が虫害を受けやすかったり病気になりやすかったりという脆さを感じました。

生物の多様な環境の影響を受けることで作物の虫害や病害を分散させることが出来るのではないか?農薬を使わない農法では、この作用を使わない手はないのではないか?

この発見をした時に、私は草を敵としない農法に大きな可能性を感じました。

そら豆の話に戻るのですが、線状に植えているものと面状のそら豆の端の箇所は、草を刈っていない環境の影響を受けることが出来たお陰で被害が大きくならずに済んでいるのだなと発見しました。

線状の画像の青線部分なんて、まさに典型的です。

昨秋のオクラの終わり頃から一度も草を刈っていませんので、オクラの枯れ株にカラスノエンドウが群がって登っていっています。

という訳で、来期のそら豆は線状に、少し線と線を離して作付けしてみようかなと思いました。

~~
「農薬を使わないけれど、雑草は全て刈る」という農は成立するのでしょうか?

もし成立するとすれば、それは相当な量の労働時間を必要としてしまうのではないだろうかと感じます。

それですとただ昔の時代に戻っただけの様な気がしますので、「自然の作用を上手に使うことによって農薬を使わない農の可能性を広げていく」ということが、今の時代に農薬を使用しない農に挑戦する方の一つの責任の形なのではないかなと私は感じております。

この記事が、同じような農と向き合う方のヒントに少しでもなることが出来れば嬉しく思います。

最後まで読んでいただきましてありがとうございました。

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