2019/05/17

混植:種類の違う植物を一緒に混ぜて植えること。
よこや農園の作付けは少量多品種の傾向なので、気付けば勝手に混植になっています。
ですので、たまには混植の観点で畑を見るのも面白いかなと思いました。
まずは菜花とサンチュ(チシャとも。よく焼肉に巻いて食べる時に出てくるレタスです。)の混植です。
9月に菜花を蒔いた部分で大規模な食害に遭ってしまった箇所が出てしまいました。その菜花の欠けた箇所に、たまたま作っていたサンチュの苗があったので植えました。
アブラナ科の作物は食害を受けやすいのですが、近くにレタス等のキク科の作物があると、アブラナ科に付きやすいモンシロチョウや蛾が卵を産みにくくなるようです。
サンチュを植えたからか、それとも気温が下がってきたからなのかは分かりませんが、なんとか食害から立ち直った菜花が生育を始めています。
次はブロッコリーと人参です。
最初に8月末に人参を蒔きました。すると人参と人参の間がたくさん空いていたので、9月末にその箇所にブロッコリーを植えつけました。
アブラナ科(ブロッコリー)とセリ科(人参)の組合せは、お互いの害虫を寄せ付けない効果があるようです。
例えば、アブラナ科の作物はセリ科の害虫のキアゲハが嫌がります。
そしてセリ科の作物は、アブラナ科の害虫のモンシロチョウが嫌がると、こういう感じのようです。
実際のところはお互いにモンシロチョウにもキアゲハにも食害を受けてはいます。ですので効果は不明です。
ただ、違う作物が混ざって植わっているということ自体が豊かな状態で好ましいので、今後とも続けていきたいと思っています。
こちらは菜花とブロッコリーです。アブラナ科同士の混植ですね(苦笑)。
こちらも菜花を株分けして出来た真ん中のスペースに、たまたまブロッコリーのタイミングだったので植えただけです。
菜花が意外に大きくなっていて、ブロッコリーが少し窮屈そうな状態です…
これは良いやら悪いやらよく分かりません。コンパニオンプランツの権威がご覧になると何とおっしゃるのでしょうか(笑)。
ちなみにコンパニオンプランツとは、「近くに栽培することで互いの成長によい影響を与え共栄しあうとされる植物のこと」を農業や園芸の世界ではこう言います。
こんなに使えるコンパニオンプランツ [ 木嶋利男 ]
科を気にせず、色んな種類の作物が混ざっている。これも、豊かだと思います。
正直、私はそんなにコンパニオンプランツの効果を実感することはほとんどありません。
ただ、特に無農薬の農法では、色んな雑草や作物を畑に存在させることで大きな食害を起こさせないという方法が非常に有効なのではないかと考えています。
科学的な根拠がなくてもいいと思います。そこにいる植物たちが取ろうとするバランスに合わせながら作物を栽培する。
それが、自然農法や草生栽培のヒントなのかなと感じています。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。