ただいま一月二十五日木曜、午前十時。
寒い。
ピークは昨日と一昨日だったぽいけれど…。
こういう時、雪国道県に住んだことのある方々の
たくましいことと言ったら無い。
「なんで皆そんなに寒そうにしてるの?」
オーラが僕は好き。
ギター教室の生徒の
小学生六年生の女の子が
妙に普通なので聞いてみると、
去年まで親の転勤で石川県に
住んでいたとのこと。
なるほどなと。
とりあえず、寒い中無事に
レッスンを終え、
フリーの木曜日がやって参りました。
軽く仕事はあるけれど、
なんか今日はやりたくないんだよな。
子供を送り出し、二十分超の踏み台。
皿洗いから洗濯、買い出しが終わった。
外は気温が五度くらいらしいが、
晴れている。ちょっと雲がある。
今回は最近踏み台しながら
読んでる、富樫倫太郎さんの
本について。
親父が本好きで、年金の殆(ほとん)どを
本とワインに使っていらっしゃる。
だから車で三十分くらいの実家に
帰った時は、親父おススメの歴史小説を
借りて帰る。
母は本の量に辟易(へきえき)しているらしく、
「アンタ、そのまま返さなくて捨てるなり
売るなりしてしまいなさい。」とよく言われる。
僕はせどらーでも、何が何でも売るタイプの
せどらーではない。
だから捨てるとなるのだろうが、
それには気が引けるから返している。
ところで富樫さんの歴史小説である。
最初読んだのが「北条早雲」。
次が軍配者シリーズ。
そして昨日、「白頭の人」を読み終わった。
とりあえず、たまに泣かされた。
たまに涙を流すのは、精神衛生上
素晴らしいことだと思う。
思い起こされるのは、
人民から助けられる早雲。
主君の愛に心を打たれる軍配者たち。
外見の醜さを気にしないところにある
主従、友情、愛情。
この辺りにやられましたわ。
特に、外見の醜さを扱った作品が
現状多い気がして、色々考えてた。
ネタと言えば聞こえが悪いが、
多分多少はそうされてるとも思う。
というか、そこからだと湧きやすい
感情やシーンがあるのか?
人間見た目じゃなくて…
うーん、醜くなってしまったけれど、
皆才能や身分を持ってるんだよな。
足利茶々丸しかり、
山本勘助、
大谷吉継…。
信玄と勘助、秀吉と吉継の
主従関係は誠に素敵に描かれていたと思う。
目の付け所ですわよな。
あと当時の人民の哀れな扱いも気になった。
意外とけっこう酷使されてた感じ。
抜け穴は無かったのかが気になる。
自分がそうだから。
現代も酷使されている方は
多いと見受けられるが、
少なくとも僕はされてない。
昔はされてた。と思う。
僕にとっては、勤めるということ自体
多少あれども酷使めいていて嫌い。
個々人の欲望とか見栄とか無思考とかが
そうさせられてるような気がしないでもない。
なんかなー、どの時代にも抜け穴は
ありそうなんだよな。
でも、それを発見するためには
ある程度の知識と言うか
教養と言うかが必要なような
気はしている。
特に今の時代は、誰でも読み書き計算を
習えるのだから。
自分にとっての幸せとは何であるかを
見つけて、誰にどう見られ、言われようが
それを貫く。
それを自然にできる天才もぽつぽつ
おられようが、僕は凡人だから
これからもコツコツ本を読み、
色々なものを吸収、咀嚼(そしゃく)して、
しっかりと、のらりくらり今の時代を
生き抜きたい。
しっかりとのらりくらり(苦笑)。
さて、軽くビールでも飲むか。
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