いずれは記事にしておかないといけないな~と考えていたことの一つを、
今日はしていきたいと思います。
タイトルにもありますが、当農園は
「何故に自然農なのに鶏糞を使うのか?」と言うところです。
鶏糞さえ使ってなければ、このブログのタイトルも
「自然農をお手本に」なんて遠回しな表現をせずに済むのです。
それでもウチは、油粕や米ぬか等の植物性肥料を使わずに、
鶏糞という動物性肥料を使用する道を選びました。
まぁ、動物性肥料の有機肥料を使っているから
ウチは自然農であるのかそうでないのかと
言ったところも良く分からなくもあるのですが。
多分、「ウチは自然農です!」と言い切らない方が良いだろうなとの
私の判断でそうしているだけです。
本題に入りますが、要は「何故植物性肥料を用いないのか?」
ということなんです。
ウチが出したその答えは、
「イノシシ対策のために植物性肥料の使用を断念した」ということです。
どう言ったことか、説明していきますね。
ウチは開業して約1年半になります。
開業の約3年ほど前から、
今の畑は自給と自然農の研究のためにお借りしていました。
なので、今の畑とは4年半ほどのお付き合いになります。
この期間の中の始めの2年ほどは、全て肥料は植物性、
油粕と米ぬかのみしか使用しておりませんでした。
そこで、不思議なイノシシ被害を受けておりました。
それは大根を栽培していた時のことです。
基本自然農では、作物への追肥は葉にかからないように、
その株の周りに円を描くように行います。
その大根も、油粕や米ぬかを円状に撒いていた訳です。
当時は会社に勤めておりましたので、畑に来れるのは週末のみでした。
1週間後に来てみると、畑の大根がある箇所にイノシシ被害が出ておりました。
それは不思議な光景で、大根の株は一切の被害を受けず、
株の周りのみが掘り起こされているのです。
「奇妙だな~」と思いながら、その日もその大根に追肥して帰りました。
そして次の週また掘り起こされ・・・
としている頃に、一つ発見をしました。
それは宮崎に出張していた時に、地元のニュース番組を見ていた時でした。
宮崎のとある農家さんのお話が紹介されていたのですが、
何に使用するかは忘れましたが大きな穴(たしか深さ2m程で広い穴)を
掘っていて、ある朝起きてその穴のところに行くと、
イノシシの親子が落ち込んでいました。
上がって来れずにいるそのイノシシ親子を、
農家さんはそのままその穴の中で飼うことにしました。
と言う、ほっこりとする内容でした。
その餌やりシーンに衝撃が。
その農家さん、穴の中に大量の油粕を投入しているではありませんか。
これで大根被害の謎が解けました。
イノシシは、肥料として投入していた米ぬかや油粕を食べるために畑を掘り起こしていたのだなと。
それから色々調べたのですが、私の力ではイノシシは食べないけれど効き目のある植物性肥料を発見することが出来ませんでした。
これは今でも、
おススメの植物性肥料があるという方には是非教えて頂きたいです。
そうして悩んだ末、植物性肥料を断念して鶏糞を使用する方針に転換しました。
そこで一般的なのは、畑の周りを何らかのもので囲ってしまってイノシシを防ぎ、
植物性肥料を使い続けるという方法になる訳です。
有名なのは電気柵や鉄柵ですが、
自然農の方々はトタン板等の廃材を利用されている方が多いように思います。
私の場合、この方法を使うのがどうも嫌でした。
イノシシと正面から対峙することに非常に億劫(おっくう)な感情を持ちました。
そこで行き着いた、考えと言うか現在も継続中の挑戦があります。
それはまた次回紹介させて頂こうと思います。
本日はこの辺で。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。
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